「推薦状」熱海温泉を愛する会(エイミック)会長 内田 寛

私の住む街、熱海温泉郷は5つの温泉地から成り立っています。
熱海温泉はその中でもっとも大きな温泉地です。この地が初めて文献に現れるのは24代仁賢天皇の4年(491)。当時、温泉が海の中から湧き出し、海水がお湯のように熱かったのであつうみと言われたのが熱海に転じたと言われています。
熱海温泉が今日有るのは大湯と徳川家康のお陰と言っても過言ではありません。慶長9年(1604)年3月、将軍徳川家康は二人の子供を連れて7日間熱海に逗留しました。その後、徳川御三家を筆頭に多くの大名が熱海に湯治に来ました。
明治以降の熱海の温泉地としての繁栄を物語る逸話は数え切れません。明治16年、病気静養で熱海に来た右大臣岩倉具視が大湯から湧き出る温泉をみて驚き、これは無駄にできないと、病気療養への利用を考えました。そして日本の初めての温泉医療療養センター「吸気館」が誕生しました。

今、大湯・「吸気館」の源泉が味わえるのが日帰り温泉「日航亭大湯」です。塩化物泉でありながらPH8.6とアルカリ性を示す熱海市では珍しい泉質の古屋旅館(私の実家)の檜露天です。
伊豆湯河原の湯は、万葉集(807)に「あしかりのといのかふちにいづるゆのよにもたよらにころかいはなくに」と詠われ、 古より滾々と湧き出る名湯として讃えられています。そんな名湯が楽しめるホテル野州園のお風呂です。泉質は単純泉です。
網代温泉は江戸時代熱海よりも多い人口で漁港として大いに栄えた町です。海沿いに面した源泉は濃厚で湯量も豊富です。あじろ磯舟ホテルの貸切風呂ですが、源泉はなんと1L中に13gの成分を含んでいます。家庭用の入浴剤は200Lの家庭用湯船に20g程入れる事を考えると、天然温泉の濃さ、自然の恵みの素晴らしさに驚きます。
このほかに伊豆多賀温泉や横穴洞窟に湧き出る源泉で1200年前に発見されたという、「走り湯」で有名な伊豆山温泉もあります。
熱海温泉の源泉総数は531本で全国4位を誇ります。また今回ご紹介させていただいた温泉施設は全て源泉を豊富に利用している施設です。泉質から宿泊価格、海側・山側、色々選べるのが熱海温泉の特長の一つです。今回紹介した宿のことや温泉のことを詳しくお知りになりたい方は私が仲間と作成したホームページ(熱海温泉ナビゲーション)をご覧下さい。
http://www.atami-amic.com/